この時期になると、自身は関係ないのに心臓が「キュッ」となります。病気ではありませんよ。これはきっと、「受験期における心身的な後遺症」だと思います(笑)。
未だにこんな症状が。。。我が子を幼稚園、小学校、中学校、高校、大学と全て、お受験させた教育ママであった私へ、子供からの贈り物でしょうか?!と考えるようにしております。
人生最初の受験「国立附属幼稚園受験」に挑むんでおられるご家庭へ、安心してお受験していただけるように、自身の成功話も失敗話も美化も盛りもせず書きますね。
附属幼稚園に入学できれば、大学まで進学できると思っている方も少なくないのでは?私学ではないので、エスカレーターで大学までとはいきません。全過程で受験しなくてはなりません。我が子の学校だけでなく、多く附属校でも同じではないかと思います。ここでは、システム云々はおいといて、実際の試験までのお話、試験の内容など書いていきます。
ご参考になれば、うれしいです。
国立附属受験で実践的するとお得?!な情報
- 願書は小説家になって書きましょう
- 子供は、子供らしく
- 親は緊張しすぎない
- ハプニングも慌てず対処すれば大丈夫?!
- 運も実力のうち。。
願書は小説家になって書きましょう
我が家は、いわゆる転勤族です。子供が生まれて1歳6か月で見知らぬ土地に転勤。知らない土地で、初めにとった行動は公園デビュー。先輩ママを見つけて「転勤してきました。この地域は全くわかりません。病院など教えてくれませんか?」と声掛けしました(私は元々現場監督や土木設計士だったので、職業病で人見知りなし)。先輩ママ達は親切に色々教えてくれました。私はそれで十分だったのですが、その中の方が、「うちはね、知育教室に行かせているのよ。といっても、1回500円の気が向いたり、体調の良い日だけ行けばいいお手軽なものよ。そこには、同学年の子供たちがいるから、幼稚園や学校の情報交換できるし、行ってみれば?紹介制だから紹介してあげるよ。」とてもいい方でした。それがきっかけで、知育教室に通い始め先生の勧めで附属幼稚園の受験をすることになりました。
転勤族だし、全国に附属学校があるので転校もできると聞き、俄然やる気に。。しかも、2歳半の我が子は、天才っぷりを発揮して絶好調(3歳までは全員何かの天才と後で知ります(笑))。
パパも「天才だし受験できるんじゃない?やらそうよ!!」と乗り気。私も「行けるっしょ!!」ノリノリであまり深く考えずに受験コースへ。子供が受験対策をしている間に、親の対策も始まりました。願書の書き方と面接の練習です。願書で最も大切な部分が、志望動機。これとっても難しいですよね。経験した人しかわかりませんよね。
私は、受験コースにいらした10人のお母様の中で、一番の劣等生。先生も、あきれておられました。皆さんの、塾の先生はお優しいですか?私が通っていた塾の先生は、鬼でした。志望動機を、書いては突き返され、ヒントもくれません。「面接では、臨機応変に対処するのだから、覚えるなんて意味がありません。小説家になったつもりで、作品だと思って書きなさい!!」怖い~。「どこが違うの?何が正解?」周りのママ達とは書いている内容が違うので、各々正解を見つけなくては。。
ここで、私のNGだった例を書きますね。
- 我が家は、転勤に伴う転校の可能性があり、全国に学校があり転校制度もある附属に魅力を感じ志望致しました。
- 高校まで、同じ地域へ通うことにより、環境を変えず学生生活を送ることができるため志望致しました。
- 教育に関心がある、教育方針が近い等のご家庭が多く、保護者同士のお付き合いもしやすいと考えました。
全て本心ですが、子供自身のためになることが1つも書かれていませんね。そりゃだめですよね。しかし、なかなか、気づきませんでした。子供が3歳なら親も3歳ですよね。まだまだ自分本位の時期です。仕方ありません。
そこで、小説家というワードを思い出し、子供を主人公に親のエゴは考えず書きました。先生から「それよ!そうゆうことよ。ここで考えて書いたことは、就職試験までずっと使えるのよ。今後はその時々で、すらすらかけるわね。一生ものなのよ。」と。。。
その時は、とりあえず、OKをもらったことだけで、ピンときていませんでした。しかし、その後、小、中、高、大の受験の際、「これか~このことか!!」と思いましたよ。皆さんも、今は目の前のことで精いっぱいでしょう。しかし、しっかり身についているので安心して今後の受験人生に向かっていってくださいね。
子供は、子供らしく
幼稚園の受験での、園側が望む園児像とは何だと思いますか?それは「子供らしい子供」だそうです。(のちに、先生にお聞きしました)
受験のために、塾に通っている子が多いかと思います。子供たちは、物分かりが良く、人になんでも譲ってしまう優等生なお子さんが多いのではないでしょうか?しかしながら、そういったお子さんは選考から漏れてしまいますよ。
我が子の行動観察試験では、何種類もの遊具や遊び場が体育館に設置されていました。「はい、自由にどうぞ!」の掛け声で、試験開始です。いつも何でも譲ってきた子供は、どうしていいかわかりませんよね。この試験では、人と譲り合いができるかや、仲良く遊べるかを見ているわけではないんですよ。
- 意思持って、行動しているか。(例えば、その場から動かないとしても、試験官が質問した際、今の自身の行動を説明できるかを見ています)
- 見知らぬ子供との接し方(例えば、ままごとで、役の取り合いでケンカ。ケンカを見てるのではなく解決法を見ています。謝れるか?謝罪を受け入れることができるか?)
- 先生の声を聞いているか。(試験の「始めましょう」「やめましょう」「お手洗いに行きたい人」などの問いに、耳を傾けて行動できるかを見ています。)
- 落ち着きがあるか。(待っているときに、ウロウロせず、指示をしっかり聞いているか、TPOが身についているかを見ています。)
ほかにも、ポイントはあると思いますが、おとなしく聞き分けの良い子供を合格させているわけではありません。子供らしい子供に加え、意思疎通ができる子供を基準にしているのだと思います。
親は緊張しすぎない
せっかく、子供は頑張っていても、親が緊張しすぎてガチガチなんてことも少なくないでしょう。いくら、塾で練習しても、当日は初めての状況に超緊張しますよね。
我が家も私が面接に挑みました(塾でのシュミレーション面接で、「パパは当日出張ということで」と先生から、クビになりました(笑))。
当日、面接官から「志望動機は?」と。。「はいはい、きたきた!!」難なく答えました。すると、次の質問は「今日のお洋服はどうして選ばれたのですか?」。なんじゃ、この質問は?!。とっさに、「子供のお洋服と色を合わせてペアコーディネートしてまいりました。」と返答。あってんのか?見当違いか?
先生は、「本当ですね、おリボンもお揃いですね。いいですね。」と。。。「セーフ!!!」
塾での模擬面接ではない想定外の質問もあります。面接官との相性もあるでしょう。とんちんかんでも、何か返答できれば大丈夫です。何も返答ができず、返答に困惑などがないようにしましょうね。
ハプニングも慌てず対処すれば大丈夫?!
幼稚園の受験ということは、お子さんは2歳~3歳ですよね。同世代のお子様より、しっかりしている、この子なら受験できるかも?とお考えになったわけですね。我が子は知育教室の先生から「○○ちゃんは、附属向き。受験してみたら?」と何を根拠か知りませんがいわれるまま、親がその気になって。。。のパターンでした。しかし、家ではまだ、夜のおむつも、乳離れもできていない時期で、試験中におもらしや、眠気が来たらどうしよう?と気が気ではありませんでした。
実際の試験中に、違うお子さんがおもらしをしてしまいました。お母様は気が動転して、ボーっとされていました。私は、お雑巾をもらいに、他の方が予備のパンツを。他の方が予備の靴下を、お母様に渡してお手洗いへ。皆さん、受験中とは言えども同い年の子供を育児中なので、お気持ちはよくわかり行動したのだと思います。親がいなくなった子供達は、仲良くおしゃべりして待っていました。本当なら試験中におしゃべりしたら、アウト!でしょうが、先生は、見逃していただいたようです。もう面接も終えて、お帰りの時間だったので、見逃していただいたのかもしれませんね。
あとで、そのお母様から、「今までおもらしもしたことがないので、替えの洋服や靴下は用意していませんでした。塾からも持っていくように言われていたのに。。。すみません。」と言われました。「あ、そんなしっかりしたお子さんでも、3歳でしっかり緊張しているんだな。」と思いました。受験にハプニングはつきものです。動揺せずに慌てずに対処しましょうね。
運も実力のうち。。
国立附属学校ではどこかに、抽選がありますよね。我が子の場合は、1次試験の合格者発表後、2次試験が抽選でした。男女各20名が定員。1次試験の合格者は28~30名。受験番号順に抽選していきます。塾から「早めの受験番号を取りに行きなさい」これのためか。。。忘れもしません受験番号は5番。1次合格者番号が1、2、5。。。3番目に抽選。「やったー!」と思いました。前の2名が合格だったので残り26個中当たりが18個です。なかなかの確率。結果は。。。不合格?!「やっちまったー!!!」。ま、運も実力のうちでした。保険をかけて応募した、私立の抽選で合格していましたので一件落着でした。
まとめ
どうだったでしょうか?参考になったことはありましたか?人生初の受験で、皆さんは不安な日を過ごしていらっしゃるかもしれません。幼稚園受験は体調管理が全てです。大変ですが、頑張ってくださいね。
結果につては、大丈夫です。3歳児は何も覚えていませんでした(うちの子だけかしら・・・?)。私は、幼稚園3年間、抽選の夢を見るトラウマでした(泣く)。立ち直った、3年後、国立附属小学校受験で抽選をしに行きました。。。結果は附属小学校受験編で。。。